浜松市浜北区の糖尿病専門医・甲状腺の専門医

糖尿病とは

 

@糖尿病は慢性的な高血糖(血糖が高い状態)が原因で知らない間にいくつもの重大な合併症を起こす病気です。

 

A糖尿病には色々なタイプがありますが、その多くは食べすぎ、太りすぎ、運動不足など、長い間の生活の乱れと言われています。

 

B糖尿病になったからといって、決して悲観することはありません。正しく治療すれば、健康な人と変わりのない生活が送れます。

 

Cその治療とは何も特別なものではなく、「健康的な生活」そのものです。糖尿病患者さんだけ特別に「やらされている」ものではなく、糖尿病ではない人もぜひ実践していただきたい普通の「健康的な生活」なのです。

糖尿病の原因は?

糖尿病とは、膵臓から出されるインスリンというホルモンの量が少なくなったり、働きが悪くなり、血糖値の高い状態(高血糖)が続いてしまう病気です。長い間血糖値の高い状態が続くことにより、数年から十数年後に様々な合併症が引き起こされます。

 

糖尿病は原因によって、いくつかの種類に分かれます。

1型糖尿病:原因不明の炎症によるもの

 糖尿病の約10%がこの型です。インスリンを作る細胞が、炎症によって壊されてしまう病気です。多くが急激に発症します。インスリンがほとんどでなくなるので、インスリン注射が必要になります。

 

2型糖尿病:体質と生活習慣によるもの

 生活習慣病として発症するのはこの型で、糖尿病の約90%を占めています。遺伝的素因(人種や家系によって生まれつき決まっている、糖尿病のなりやすさ)と、生活習慣によって引き起こされるものです。つまり、糖尿病になりやすい人が、糖尿病になりやすい生活をすることによって発症する糖尿病です。

糖尿病の症状は?

糖尿病であっても、血糖値が少し高いだけでは、症状がほとんどないのが普通です。しかし、その間にも、少しずつ体の血管や神経にダメージがたまっていきます。その結果、体のあらゆる部分に張り巡らされている血管の動脈硬化や神経障害が進み、発症から数年〜数十年して様々な障害が起きてきます。これが糖尿病の合併症です。合併症は気づかないうちに進み、一度進行してしまうとなかなか元も状態に戻せません。糖尿病の本当の恐ろしさは、この合併症にあると言ってよいでしょう。

 

糖尿病性神経障害

血糖値の高い状態が長く続くと、少しずつ神経がダメージを受けて、最終的には働かなくなってしまいます。糖尿病性神経障害は、多発神経障害と呼ばれるもので、主に感覚神経と自律神経がおかされます。
感覚神経障害は、長い神経のいちばん先、つまり足先や足の裏から始まります。しびれ感や痛みとして感じられ、だんだん体の中心部へと広がっていきます。最後には感覚がなくなってしまい、足の壊疽などの誘因となります。
自律神経障害は、様々な体の不調として現れます。自律神経とは、私たちが知らないうちに、体の調子を整えている神経です。具体的には、消化管の動きや排尿・排便、性機能、血管の収縮などです。これらの調節がうまくいかないと、胃もたれやがんこな便秘、排尿障害、立ちくらみなどの症状が現れます。

 

糖尿病性網膜症

 眼球の奥には、「網膜」と呼ばれるうすい膜があり、ここに影像が映ることで物が見えます。糖尿病では、この網膜の中を通っている血管が障害されます。最初はこぶができたり、しみのように血液成分が染み出すだけで症状はありません。しかし、そのまま放置すると、血管がやぶれて出血したり、網膜剥離を起こしたりして、最悪の場合失明します。年間約3000人が糖尿病性網膜症で視力を失っています。
 網膜症で失明しないためには、症状がなくても眼科に通院して網膜を見てもらい(眼底検査)、症状が出ないように適切な治療をしてもらうことが大切です。根本的には発症・進展しないよう、血糖値を正常に近づけることが重要です。

 

糖尿病性腎症

 腎臓は、体内の余分な水分や毒物・老廃物を尿として体外に排泄する役割をしています。腎臓の中には、糸球体というとても細い血管のかたまりがたくさんあり、ここを血液が通ると老廃物がこし取られるしくみです。
 血糖値が高い状態が長く続くと、糸球体がダメージを受け、少しずつ数が減り、腎臓の働きが弱くなってしまいます。まず「尿として出してはいけないもの」つまりたんぱく質が尿に出てきてしまうようになります。これが尿蛋白です。
糸球体のダメージが進むと、まず最初にむくみの症状が出てきます。その後呼吸困難などの呼吸不全・心不全症状が出現し、最後には尿毒症となって人工透析が必要になります。年間15000人が、糖尿病性腎症で透析が必要になっています。
 糖尿病から腎臓を守るには、良好な血糖コントロールを保つのが第一です。また、血圧をしっかり管理することも重要です。

 

大血管障害(動脈硬化性疾患)

高血糖の状態が続くことは、体中の血管の動脈硬化を進行させます。動脈硬化が原因で起こる病気は、心筋梗塞、脳梗塞、足の壊疽など命や生活の質を脅かすとても怖いものばかりです。メタボリックシンドロームや喫煙をしている人では、更に危険性が増すので、これらの危険因子を一つずつ克服していくことが重要です。

 

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